【名シーン】機動戦士ガンダムユニコーン 第3話「それはガンダムと呼ばれた」
ドーモ、ミナサン。
ユニコーンガンダムが好きなので、文字に起こしてみました。
アニメ版第3話「それはガンダムと呼ばれた」より、主人公のバナージが初めてユニコーンガンダムに乗るシーンです。
BGMも相まってか、すごい良いシーン。
何度も繰り返し見た。
バナージ「彼女は…オードーリーはどこです。」
ビスト「生きてはいよう。幾度も死地を乗り越えている方だ。」
バナージ「あっ、まさか置き去りに。
このモビルスーツで自分だけ逃げるつもりだったんですか。」
ビスト「逃げても、長くはもたん……」
バナージ「何なんだよ、アンタ!偉そうなことばかり言って、何も出来ないんじゃないか。オードリーは戦争を止めるために、あなたに会いに行った。あなたにはその力があったんじゃないんですか。みんな、明日の予定だって、来週の予定だってあったんだ。あんなの、人の死に方じゃありませんよ!少なくとも母さんは…僕の母は違いました。もっと厳かだった、少なくとも…」
ビスト「人は動物とは違う。人の死は無下であってはならん。なのに、我々大人は、無益な血を流しすぎた。そればかりか、地球を食い潰し、宇宙に捌け口を求めてきた。今こそ人は、自らを律し、尊厳を取り戻さねば…100年前に紡がれた希望を生かすために…」
バナージ「内なる可能性を持って、人の人たる力と優しさを世界に示す…」
ビスト「人間だけが神をもつ。今を超える力、可能性という内なる神を。ここまで来たその気持ちが揺らがぬ自信はあるか。」
バナージ「えっ」
ビスト「彼女が背負っているものは重いぞ。共に行くには、この世界の重みを受ける覚悟がいる。それでも……」
バナージ「自信とか覚悟なんて、ない。俺は彼女に必要とされたいだけなんです。」
ビスト「ならば、これを持って行け。」
ビストはバナージの手をユニコーンの起動認証に設定する。
ビスト「これでもう、こいつはおまえの言うことしか聞かん。お前を相応しい乗り手と判断すれば、ユニコーンは無二の力を与える。ラプラスの箱への道も開くだろう。」
バナージ「ラプラスの箱?」
ビスト「我らがビスト一族を100年に渡り縛り続けてきた呪縛。だが使い用によってはこの宇宙世紀に光明をもたらす。」
バナージ「それは?」
ビスト「アンナは、この呪縛にお前を取り込ませたくないと、私の前から………恨むだろう。アンナ、そしてお前も。だが行け。恐れるな。自分の中の可能性を信じて、力を尽くせば道は自ずと開ける。」
バナージ「そんな…今更勝手ですよ。」
ビスト「許して欲しい。お前とはもっと…もっと………
バナージ……私の望みは叶ったよ。アンナ……」
バナージ「父さーん!
父さんって、今、俺の……
私のたった一つの望み、可能性の獣……
父さん……
母さん、ごめん。
俺は……行くよ。」
バナージは、偶然ユニコーンガンダムに乗ったのではなく、乗るべくして乗ったんだと思う。
台詞回しが素晴らしい。
ガンダムユニコーンは面白いので、見たことがない人も是非見て下さい。